ネコラム

Posted On 10月 30, 2017 at 12:00 am by / 鼻に纏わる習性 はコメントを受け付けていません。

犬だけじゃなく猫の嗅覚も非常に優れています

嗅覚が鋭い動物といえば犬を最初に思い浮かべることと思いますが、猫もそう捨てたものではありません。
猫の嗅覚も人間と比べて数万~数十万倍はあると言われており、人の鼻では到底感じることができないようなわずかなニオイの変化も敏感に感じ取ることができます。

人も猫もニオイを感じる鼻腔内のしくみはだいたい同じで、鼻の穴を通して入ってきたニオイ分子が鼻腔という空洞部分に運ばれることで「嗅球(きゅうきゅう)」というちょうど両目の間の奥あたりについている脳の一部が感知します。

ニオイを感じ取るのはこの嗅球の手前についている「嗅細胞」で、「嗅線毛」という細い毛のようなセンサーに触れることでどのようなニオイかを判断していきます。

ちなみに同じ猫でも毛の色が薄い猫よりも、濃いめの色の猫の方が脳の嗅葉(きゅうよう)が発達しており嗅覚も鋭いといいます。

嗅細胞が特に密集している部分を「嗅上皮」と言うのですが、この大きさは人間はだいたい1円玉くらいなのに対し、猫は500円玉くらいの大きさとなっています。
人間の頭蓋骨と比較して猫の頭蓋骨はかなり小さいので、かなりの大きさであるということがわかります。

野生の犬は餌を探して狩りをするとき主に嗅覚を使って獲物との距離をはかります。
対して猫の場合は聴覚と視覚を用いて行うため、嗅覚だけに頼っているというわけではありません。

ただしごくすぐそばにあるものを調べるときは嗅覚を用いており、そのものが危険がないかどうかや、食べられるかどうかの判断をニオイによって行います。

そのため猫が「おいしい」と感じるかどうかは味そのものよりもニオイの方が重要であるとされます。
風邪などにより嗅覚がきかなくなった猫は極端に食欲がおち、外部の様子への興味を失ってしまいます。

猫独特の表情である「フレーメン反応」

猫の嗅覚で非常に特徴的なのが、鼻の中だけでなく口腔内にも嗅覚組織が備わっているということです。
猫の口腔内にある嗅覚組織のことを「ヤコブソン器官」と言います。

この口の中にある嗅覚組織は主に猫同士のフェロモンを感知するときに使用されます。
猫独特の仕草として強いニオイを感じたときに口を半開きにして下の牙だけを見せるようにし、目を丸く見開くというものがあります。

これが「フレーメン反応」という行動で、口の中にあるヤコブソン器官にフェロモンのニオイが届くように口を開けるのだと言われています。

特にオスの猫がメスのフェロモンを感知するときにこのフレーメン反応をよく行います。
まるで笑っているかのように見えることから、人間の足の裏や脇の下に鼻をあてたあとにこれをすると臭いニオイにびっくりしたかのように感じられます。